お笑い評論家のラリー遠田氏は、もう中学生が再ブレークした要因をこう分析する。
「もう中学生さんのお笑いは、理屈よりも感覚に訴えてくるようなものが多い。そのため、説明抜きではわかりづらいと感じる人が多く、長い間その才能が埋もれていたのでしょう。有吉さんが自身のラジオ番組や『有吉の壁』で共演して、もう中学生さんを自由に泳がせて面白さを引き出し、彼の“取扱説明書”を作った。そのことでスタッフも視聴者も彼の楽しみ方を理解できるようになり、人気が再沸騰したのだと思います」
再ブレーク直前には「長野の実家に戻ろうとしていた」とも明かしていた、もう中学生。ほんわかしつつも奇天烈な世界観のある“もう中ワールド”は、コロナ禍でストレスを多く抱える人々にとって癒やしになっているのかもしれない。(高梨歩)