週刊誌「AERA」2014年11月24日号の表紙にイーロン・マスク氏

「トランプ氏を復活させるかどうか」

 マスク氏は11月18日、ツイッター上のアンケートでそう尋ねた。24時間で1500万人超が投票し、結果は賛成51.8%、反対48.2%。マスク氏はその後、「人々は語った。トランプは復活する」と表明し、その日のうちにトランプ氏のアカウントが復活した。

 マスク氏は買収直後、ツイッターの投稿削除などを判断するにあたり、「幅広い多様な視点を持った協議会をつくる」と表明。協議会ができるまでは「アカウントの復帰について、重要な判断はしない」と公言していた。これまでに協議会を開いたという発表はなく、方針を翻した形だ。

 トランプ氏は、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」上で「心配するな。我々はどこにもいかない」として、現時点では自身のSNSにとどまる意向を示している。

 だが、トランプ氏のツイッターのフォロワーは、アカウント復活の翌日には8700万人以上に急増。昨年1月に永久凍結される前のフォロワー約8870万人を一夜にして取り戻した。

 トランプ氏のトゥルース・ソーシャル上のフォロワーは約470万人にとどまる。トランプ氏は先月、2024年の米大統領選への立候補を表明しており、今後ツイッターに戻る可能性は十分あるとみられる。(朝日新聞サンフランシスコ支局長・五十嵐大介)

AERA 2022年12月12日号より抜粋

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