アマゾン・ドット・コム。株価などのデータ、チャートは2022年9月6日時点で取得可能なもの。時価総額は9月2日現在。円換算は1ドル=140円。業績(売上高、純利益、配当)は2022年12月期予想で楽天証券のログイン後数値(コンセンサス予想)を掲載。実=実績、予=予想
アマゾン・ドット・コム。株価などのデータ、チャートは2022年9月6日時点で取得可能なもの。時価総額は9月2日現在。円換算は1ドル=140円。業績(売上高、純利益、配当)は2022年12月期予想で楽天証券のログイン後数値(コンセンサス予想)を掲載。実=実績、予=予想

アマゾンはネット通販
より「AWS」

 2023年7月、アマゾンは会社設立30年目を迎える。書籍の通販からスタートしてネットショッピング全般に事業を拡大した。

「アマゾンはネット通販の会社から軸足を移しつつあります」

 と、もみあげさん。確かに2022年夏から秋にかけてアマゾンの話題は、倉庫や対面店舗の相次ぐ閉鎖とクラウド事業の急成長という対照的なものだった。

 2022年4~6月期の純利益は赤字だった。出資先の電気自動車メーカーの株式評価損を計上したためだ。ただ、売上高は前年同期比7%増の1212億ドルを確保した。

 ネット販売の売上高は約4%減少したが、「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」ブランドで展開するクラウド事業が売り上げを主導。AWSの2022年4~6月期の売上高は前年同期比33%増の197億ドル(約2.75兆円)に膨らんだ。世界シェアは4割を超えたとみられる。

 コロナ禍の世界的な「巣ごもり消費」に応えた形だが、物流業務で設備や人員が過剰となっているようだ。

「アマゾンがネット通販関連のコスト構造を洗い直す一方、個人消費がこのまま底堅く推移すれば、再評価されて株価が成長する可能性はあると思います。

 もともとアマゾンは大型拠点をどんどん作って市場を制圧する弱肉強食モデルでした。初期投資にかけた費用が利益を圧迫していますが、市場はまだ飽和していません」

 投資とは直接関係ないが、もみあげさんはアマゾンの有料会員プログラム「アマゾンプライム」を通じて日米の経済状態の差を痛感している。米国の年会費は2022年2~3月に20ドル引き上げられ、139ドル(約2万円)に。日本では2018年に1000円アップして年間4900円、月額は100円アップで500円(共に税込み)だ。値上げの際、日本では「高い!」と、ちょっとした騒ぎになった。

「米国の4分の1なんて……日本の年会費は安すぎます(笑)」

メタ・プラットフォームズ(フェイスブック)。株価などのデータ、チャートは2022年9月6日時点で取得可能なもの。時価総額は9月2日現在。円換算は1ドル=140円。業績(売上高、純利益、配当)は2022年12月期予想で楽天証券のログイン後数値(コンセンサス予想)を掲載。実=実績、予=予想
メタ・プラットフォームズ(フェイスブック)。株価などのデータ、チャートは2022年9月6日時点で取得可能なもの。時価総額は9月2日現在。円換算は1ドル=140円。業績(売上高、純利益、配当)は2022年12月期予想で楽天証券のログイン後数値(コンセンサス予想)を掲載。実=実績、予=予想

メタバース、時期尚早

 米国株が大好きなもみあげさんがGAFAMの中でたった1銘柄だけ推さなかったのがメタ・プラットフォームズ(以下、メタ)。仮想空間メタバースに賭け、2021年10月にフェイスブックから社名変更したばかりの企業だ。メタはSNSのフェイスブックのほか、インスタグラムも傘下に収めている。

 2022年4~6月期の売上高は前年同期比1%減の288億ドル。初の減収決算だったので、わずか1%でもインパクトは大きく、成長を続けてきたIT大手が曲がり角を迎えたと報じられた(株価はそれほど下落しなかった)。

 今年7月には1兆円を投じたメタバース事業について、創業者のザッカーバーグ氏が「楽観的すぎた」と認めたことをロイター通信が報じた。もみあげさんも「時期尚早かも」と受け止めている。

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フェイスブックはオワコンなのか?