永野芽郁(C)朝日新聞社
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 映画、ドラマ、CMと八面六臂(ろっぴ)の活躍をみせる女優の永野芽郁(21)。現在オンエア中の連続ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」では戸田恵梨香とW主演を務める一方、5月に公開され、バカリズムが脚本を務めたことでも話題となった映画「地獄の花園」でも主演を果たした。

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 さらに今年は「キネマの神様」「そして、バトンは渡された」と2本の映画が控えているなど、まさに大ブレーク中だ。映画誌の編集者は彼女のブレークをこう分析する。

「たしかな演技力と透明感は同世代の女優の中でも群を抜いています。映画に関してはヒロイン役で主人公をもり立てるのがとてもうまい。いわゆる“引きの演技”がとにかく秀逸なので、いろんな監督がキャスティングしたがるのもうなずけます。これまで主演した映画『ひるなかの流星』や『君は月夜に光り輝く』はともに興行収入10億円を超えているので、しっかり数字を持っている貴重な女優さんです。10月公開予定の主演映画『そして、バトンは渡された』は原作が本屋大賞を受賞した瀬尾まいこ氏の人気作。おそらくコロナも落ち着いているころだと思うので、永野芽郁さんの代表作になると思います」

「地獄の花園」はコロナ禍で集客が苦しかったにもかかわらず、最終的には興行収入は7億円を突破しそう。また、現在放送中の「ハコヅメ」も初回視聴率が11.3%と好調なすべり出しをみせ、永野の女優として安定した人気を感じさせる。

 永野はもともと子役として芝居を始め、ティーン誌のファッションモデルなどを経て、本格的な女優の道に。女優として頭角を現したのが、参加者2366人のオーディションを見事勝ち抜き、朝ドラのヒロイン役をつかんだ朝の連続テレビ小説「半分、青い。」(2018年)だ。

「永野さんは当時18歳。左耳が聴こえないヒロインを好演し、脚本を手掛けた北川悦吏子さんから“第2の大竹しのぶ”とまで絶賛されました。実際、役に没頭するがあまり『本当に耳が聞こえなくなった』ということを自身のブログで明かしており、それは『白血病患者役を演じていたら役に憑依しすぎて実際に吐血した』というエピソードを持つ大竹しのぶさんそのもの。実際、ドラマの視聴率もよく、今の永野さんの快進撃につながりました。同世代で言うと広瀬すずさんや橋本環奈さんと比べられることも多いのですが、女優のキャリアとしても遜色ありません。また、永野さんはこの2人に比べると若い女性からの人気が非常に高い。『ポスト新垣結衣』と言われるのも納得の存在です」(テレビ情報誌の編集者)

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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