生前、三浦さんはSNSで消波ブロックに座っている自身の後ろ姿の写真を投稿していた。卯都木さんは、その理由をこう話す。
「車が道路の先に進まないように柵の替わりに消波ブロックが置いてある場所があるんですが、春馬はそのブロックが気に入っていました。いつもそこに座って、高い位置からいい波が来ないか、チェックしていたんです」
ファンの間では、この消波ブロック探しの旅も人気のようだ。
「ブロックの上に花やぬいぐるみを置いていく人もいます。ただ、春馬だけの海ではないので、お供えは持って帰ってくださいとお願いしています。逆に、一部のファンは春馬が好きだった海を汚さないでと、ごみ拾いしてくれてます。感謝ですね」(同)
卯都木さんのもとには、今でも国内外から三浦さんをしのぶ電話や手紙が届くという。
「春馬の死を受け入れられない人もいるし、いまだに死因について質問してくる人もいます。日本中から手紙が僕のところに来るし、ニュージーランドなど海外からも来る。電話で『もう死にたい』『生きていけない』などの思いを吐露されて、相談を受けることもあります。ほとんどが女性です。一人一人に決して早まったことはしないようにお話しして、病んでしまった人たちのケアをしています。春馬のファンのために、僕が盾になって、何とかみんなに明るく生きていってもらいたいと思っています」
一方、所属事務所のアミューズは一周忌を前に、三浦さんの母親のメッセージを公開した。
<この一年間、ファンの皆様におかれましても深い悲しみを背負い、色々と想いが巡ることがあったことと思います。願わくば、彼が生涯を捧げた演技とその作品をこれからも忘れずに、愛され続けていることが俳優三浦春馬としての喜びとなり、私自身も一番の追悼になると思っております>
三浦さんは生前、チャリティー活動にも熱心に取り組んでいた。アミューズによると、今後、三浦さんに関する収益は「三浦春馬支援」(基金)を通じて、ラオ・フレンズ小児病院(ラオス)をはじめとして、あらゆる困難に立ち向かう人々への寄付、支援に充てられるという。