こんな不穏な時代に、核兵器の論争に参加しないのは間違っていると思う。いまロシアは、「汚い兵器、ダーティー・ボムをウクライナが使う」とか言っているけど、そんな話をすること自体恐ろしい。僕はほかの人より、そういうことに敏感なんだと思う。

──そんな中、OYWについてどう考えているのか。

 日本にはこれまでに、首相が北朝鮮に行き、拉致被害者の帰国を実現させたり、中国と日中国交回復を果たしたり、近隣諸国と緊密にコミュニケーションを取りながら外交政策に取り組んだ歴史があります。これからの時代にも、人間力のある政治家なり、ネゴシエーターなりが出かけていき、北朝鮮や中国、韓国といった近隣諸国との調整役になるとか、アメリカとも時代に合わせてさまざまな交渉を行っていく。そういうことのできる人がほしいと思いませんか。そんな人物がOYWから出てこないとは限らないよね。

(構成/ジャーナリスト・高瀬毅)

AERA 2022年12月5日号

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