もう1人の有力候補は、「日本最高のポイントガード」の呼び声高い富樫勇樹(千葉ジェッツ)だ。抜群のスピードで攻撃を司り、絶妙なハンドリングからドリブル、パス、シュートと高い技術を誇る。懸念は身長167cm、体重65kgと小柄なため、相手とのミスマッチが避けられないことだ。国際試合では大柄の相手に攻撃や守備でつぶされる場面が度々見られた。「富樫は途中交代の方が生きる」という指摘も見られる。身体能力が高く、スケールが大きい特徴が武器のベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)と共に起用法が注目される。

 ポイントガードに誰を起用するのがベストか――。SNS、ネット上では、「数年前からコンバートされて来て、その当初から田中大貴PG案大賛成でした。1番適してるでしょ。アルバルクでもPGやれば良いのにと思う。P&R上手い、パス上手い、シュートも及第点。おまけにDF上手い。2番で入るならもっと攻める必要があると思うし、そうなると正直荷が重い。それなら点取りは八村、ワタナビー、馬場に任せて、隙あらばアタックするくらいが丁度いい。富樫は好きだけど、スタメンは田中かな」という意見があった。

 その一方で、「PGだけはPGに任せた方がいい。大貴のサイズもDefも得点力も魅力だけど、ゲームメイク全体が落ち着かない。世界上位の国は前から当たってくるぞ。腰が高いドリブルではなんともならん」というコメントもあった。

 田中、富樫、ベンドラメと三者三様の持ち味がある。世界の強豪を相手にどう戦うか。ポイントガードの動きに要注目だ。(牧忠則)

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