――目標にしていた決勝進出はならなかった。どう感じているか。

 自分の力も10割出したかと言われたら10割は出せていなかったと思いますし、最後はきつくて体も動かずにゴールタッチした、次の選手につないだのもあって、自分の中では個人で考えたらいいレースはできていなかったと思うんですけど、でも、それが世界の舞台で戦うということのプレッシャーであったり、まわりの雰囲気に圧倒されたりだとか、そういうことに結構大きくレースも左右されると思うんですけど。逆に考えたら今後世界大会、五輪に出ていくにあたって、こういう経験を久しぶりにできたのは、雰囲気とかいろんな情報をつかめた試合でもあったので、これを次のレース、メドレーリレーにつなげたらと思います。

――世界のライバルたちと会うのが一番楽しみと言っていた。一緒にスタート台に並んでみて。

 やっぱり一番思ったのは、海外の選手の自由な感じは、いつ会ってもいいなと思いましたし、今回はリレーですけど、1チーム1チームがものすごく集中してチーム力を高めてこの五輪に臨んでいるっていうのは、予選の招集所や控えの雰囲気でも感じたので、それは日本でも負けてないと思いますし、それは雰囲気だけでなくて試合でもつなげられたらと思いました。

――まわりの選手から声を掛けられた?

 何人かの選手とはもう話しましたけど、みんな自分のことを待っててくれたんだなという言葉をかけてもらえてうれしいです。

――楽しめた? それとも悔しかった。

 くやしさ8割、楽しさ2割ぐらいですかね。楽しいという気持ちもものすごくあったので、ただ楽しいだけではダメなのが試合だと思うので、今回は二つの目標を立てていたんですけど、日本記録、決勝進出、二つともあと少しで達成できなかったというのが、一番悔しかったなと思います。

――混合リレーは出る?

 混合リレーはまだ発表されていなくて、私もまだ何も言われていない。これからある個人(レース)の選手たちの調子を見て決めると言われているので、もし出るとしてもバタ(バタフライ)か自由形かも決まっていない。

――レースの前につらかった闘病のころのことがよぎったりした?

 全くなかったです(笑)。もう忘れていました、完全に。

次のページ
私たちは全力を尽くした