木下氏を巡っては、他にも疑惑がある。赤旗(7月18日号)が新疑惑を報じた。それによると、木下氏は選挙期間中、公職選挙法が禁じている、自身のフェイスブックに選挙運動用の有料広告を出していたという。

 4回目の当選を果たした都民ファの伊藤悠都議(44)も、同様に選挙時のフェイスブックでの有料インターネット広告疑惑が報じられた。伊藤氏はツイッターで「今後、疑念を持たれることがないように、一層、法令遵守を徹底して参ります」と述べた。

「当然、公選法違反のおそれがあるわけですね。そういうものをチェックや確認が遅いですね。木下さんも議員としての歳費が出ているわけですから、いつまでも逃げ回れないでしょう」(角谷氏)

 特別顧問を務める都民ファの相次ぐ不祥事もあってか、小池知事は最近、存在感を消しているという。

「小池さんは東京五輪の開会式で、天皇陛下が開会宣言をされている時、菅首相と一緒に座ったまま、聞いていた姿がテレビで中継され、叩かれました。それ以降、五輪絡みで姿をあまり見かけません。本来なら、都知事としてバッハIOC会長をエスコートするくらいの立場だと思いますが…。東京はとうとうコロナウイルス感染者数が1週間平均で1500人を上回った(26日現在)。小池さんは東京五輪は自宅で見ましょうと言った手前、悪目立ちしても困るので大人しくしているのではないでしょうか」(テレビ局関係者)

 その一方、事実上の「惨敗」ながら辛うじて都議会第一党となった自民党もゴタゴタ続きだ。

 まず、文春オンライン(14日配信)で「『菅総理とメル友です』自民女性都議43歳に経歴詐称の疑い」と報じられた土屋美和都議だ。 土屋氏は世田谷区で最下位の8番目で初当選した43歳。

 「土屋さんが当選できたのは、菅首相のバックアップがあったからと聞いています」(自民党関係者)

 実際、土屋氏の選挙期間中は、菅首相の地元・横浜市の市議らも応援に駆けつけていた。

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菅首相推しの自民党都議にスキャンダル