一方で、日本では小室さんへの世間の風当たりが強いことから、現地で就職するのではとの見方も消えない。

 米国での就職を選んだ場合、浮上するのが、どのように現地で生活費を捻出するのだろうかという問題だ。ロースクールを修了した以上、原則として学生寮に残ることはできない。

 家賃は、一人暮らしのワンルームで最低30万円と言われるマンハッタンで暮らすのは至難の業だ。小室さんが、仮に試験に合格しても、登録の申請手続きを行い弁護士としてスタートを切るのは、はやくて2022年1月ごろである。

「実は、司法試験受験生は、すでに就職先から内定をもらっている人が大半なんです」

 そう話すのは、前出のリッキー徳永さんだ。合格することを前提に法律事務所や企業から内定をもらい、アシスタントとして働いて食つなぐのが一般的だという。

 先の牧野弁護士は、現地の就職活動についてこう話す。

「米国の学生は、3年間のJ.D.(Juris Doctor)コースに通います。あくまでコロナ禍前の話しですが、1、2年生はその年のコースを5月に終えて終業式をむかえると、次の学年の始業式が始まる9月までの3カ月の間に、希望する事務所や企業にインターンとして働き、互いの相性をみるわけです。だいたいの学生がそこで就職の内定をもらうことになります」

 司法試験に合格する前に就職を決めるとなると、重要視されるのが出身大学のブランドと成績。小室さんは、米国の法律専門誌である『NY Business Law Journal』に、自身の論文が二回掲載され、NY州弁護士会のコンペでは、論文が2位に選ばれるという実績を残している。

「外に論文を発表して実績をつくる学生は、就職活動において高く評価されます」(牧野弁護士)

 小室さんは当初から現地での就職を考え、入念に準備を重ねていたとも考えられる。 
 
 11月末の秋篠宮さまのお誕生日には、小室さんのNY州の司法試験の合否と就職の内定先が明らかになっている可能性が高いだろう。

「11月30日の秋篠宮さまの誕生日の前に、合格が判明すれば記者から眞子さまとの結婚問題の行方について、踏み込んだ質問が出る。その場合、秋篠宮さまがどのようなお考えを示すのかが問題でしょうね」(皇室ジャーナリスト)

 眞子さまと小室さんの結婚問題が進展するには、いくつかの壁がある。小室さんの母、佳代さんの元婚約者との間に起きた金銭トラブルもいまだ解決していない。

 秋篠宮さまは、肩書と社会的地位が備わった小室さんならば、結婚相手にふさわしいと判断するのだろうか。それとも、元婚約者への誠実な対応と、国民の祝福を受けるまでは、という一線を守るのだろうか。(AERAdot.編集部 永井貴子)

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