もう一方のシルバースラッガー賞は、その年のシーズンで優れた打撃を残した各ポジションの選手1人ずつに贈られる賞である。デサイ記者は、「もし、大谷が前述のハンク・アーロン賞を獲得すれば、まちがいなくこちらにも選ばれることになる」と明言する。大谷がこのシルバースラッガー賞を獲得すれば、日本人選手ではイチロー以来となり、また快挙を成し遂げることになるだろう。
前述の通り、大谷自身も既にタイトル獲得を意識し始めており、デサイ記者の予想は決してオーバーな話ではなくなるかもしれない。エンゼルスは現在ア・リーグ西地区の4位におり、プレーオフ進出は不可能ではないが難しい状態にある。そんな中、現在の大谷の大活躍は地元メディアにとっても何よりの明るい話題となっており、打撃タイトルや各賞の獲得への期待がより一層高くなっていきそうだ。(在米ジャーナリスト・澤良憲/YOSHINORI SAWA)