五輪にまつわる経費は増え続けています。湯水のように金を使っている。大会の感染症対策にも莫大な費用がかかっていますし、医療費はすべて国費持ちです。この「請求書」は、国民である私たちに回ってきます。いったいいくらになるのか。自国開催に向けた強化に充てるスポーツ予算も増えていました。メダル1個あたりにかかった費用を計算してみたいですね。
「アスリートに罪はない」「選手がかわいそう」という言葉が五輪の免罪符のように使われましたが、最近の感染状況を見るとこれにも賛同できません。国民全員が我慢を強いられています。「みんなでこの難局を乗り越えるために、一緒に我慢しよう」とアスリートに求めてはいけないでしょうか。
政権には、このツケを払ってもらわなければなりません。政治家に責任を取らせる責任は私たち国民にあります。
(構成/編集部・川口穣)
※AERA 2021年8月16日-8月23日合併号