左からTBSの安住紳一郎アナ、NHKの和久田麻由子アナ、フリーの有働由美子アナ(写真は安住アナ、有働アナは朝日新聞社、和久田アナは時事)
左からTBSの安住紳一郎アナ、NHKの和久田麻由子アナ、フリーの有働由美子アナ(写真は安住アナ、有働アナは朝日新聞社、和久田アナは時事)
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 新型コロナウイルスの感染拡大で東京都に緊急事態宣言が発令される中での「異例の開催」となった東京五輪は8日に閉会式を迎えた。日本勢は金メダル27個を含む過去最高の58個のメダルを獲得し、国民に感動を与えた。と同時に、競技を放送した各テレビ局も大いなる“盛り上がり”をみせた。

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 7月23日の「開会式」はNHK総合が生中継して、平均世帯視聴率56.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。8月8日の「閉会式」も同様に46.7%の視聴率をたたき出した。8月7日の「野球決勝 日本×アメリカ」は37.0%の視聴率を獲得するなど、五輪中継番組の多くは、通常では考えられない高視聴率を達成した。

 そんな中、中継番組に出演する「五輪アナウンサー」の発言や実況にも大きな注目が集まった。

「今回の五輪はコロナ禍でギリギリまで開催の是非が問われ、結局は無観客開催になるなど、当初予想していたお祭りムードとはなりませんでした。その結果、各局の中継番組もにぎやかしのような芸能人や著名人はあまり出演せず、アナウンサーが落ち着いて進行する番組が多かった印象です」(芸能評論家・三杉武氏)

 こうした独特の空気感の中で放送された五輪中継で、幅広い視聴者から高い支持を得たのはTBSの安住紳一郎アナだろう。

 TBSといえば、長年にわたって元SMAPの中居正広が五輪キャスターを務めてきたが、今回は特殊な開催状況ということもあってか、TBSは自局のエースである安住アナを総合司会に起用した。

 この戦略は見事に功を奏し、女性誌「女性自身」が行った『オリンピック中継や番組で伝えるのが上手なのは誰?』というアンケートで1位を獲得するなど、存在感を放った。

 前出の三杉氏はこう語る。

「安住アナは報道にもバラエティーにも対応できる貴重なアナウンサーですが、根底には高いアナウンス技術があります。また、どんなに売れっ子になっても独りよがりにならず、出しゃばりすぎないラインで自身の存在を光らせる絶妙な立ち位置がわかっています。それゆえ、大御所タレントや人気女優からも信頼が厚い。今回の五輪キャスターという立場でも、あくまで主役はアスリートであり、自分は脇役というスタンスを徹底し、無駄にはしゃぐことなく、視聴者が求める情報や雰囲気を的確に伝えることに終始していた印象です」

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明暗分かれたNHKのエース級女子アナ