新潟の注目は5区の元知事対決。松田氏は泉田裕彦氏、角谷氏は米山隆一氏が優勢と見解が分かれた。「米山氏は(知事辞職に追い込まれた)女性問題はそれほど尾を引いていないと思う。妻の作家、室井佑月さんが地元で評判がいいらしい」(角谷氏)
愛知は、1区の自民現職、熊田裕通氏が苦戦。5区は衆院副議長を務める赤松広隆氏の後継で立憲新人の西川厚志氏が有利だ。
京都1区は自民・伊吹文明氏の引退で、共産の穀田恵二氏が伊吹氏の後継、勝目康氏に競り勝つと角谷氏は予測した。
大阪では維新が堅調に選挙戦を進めそうだ。松田氏は「前回は希望の党のあおりを食らったが、今回は選挙区で自民に勝つところもあるし、比例の得票も増えるでしょう」。激戦は11区。角谷氏は元枚方市長の維新新人、中司宏氏、松田氏は立憲の平野博文代表代行が有利と見る。
■注目の広島3区 自公の足並みは
全国的に注目されるのは広島3区だ。公職選挙法違反の罪に問われ、一審で懲役3年の実刑判決を受けた元法相、河井克行被告の選挙区だ。自公は公明の斉藤鉄夫副代表に候補を一本化した。
「自民県連は3区を恒久的に公明に明け渡すことを恐れ、斉藤氏の名前は書けないと言っています。ライアン真由美氏が優勢と見ます」(角谷氏)
一方、松田氏は斉藤氏に軍配を上げる。
「3区で選挙協力が不調となれば全国的な問題に発展する。公明も、自民の選挙区は支援しないという話になってしまう。自民党本部と県連の間では話がついています」
■激突の山口3区 林氏の「圧勝」か
山口では、3区で林芳正参院議員がくら替えを目指す。無所属でも立つ見込みで、自民の河村建夫・元官房長官が迎え撃つ。「総理の座を狙う林氏の圧勝でしょう。河村氏は衆院議長をやりたいのでしょうが、次の議長は細田博之・元官房長官で決まりです」(角谷氏)
長崎1区は安倍前首相の元秘書、自民新人の初村滝一郎氏と国民現職の西岡秀子氏が争う。角谷氏がこう解説する。