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8月15日(日)にかけては、九州や中国地方だけでなく、東海や関東甲信などでも、過去経験したことがないような大雨となる恐れがあります。災害発生危険度が極めて高い予想のため、厳重な警戒が必要です。

東日本も災害危険度大

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今月11日から、前線が本州付近に停滞。前線に向かって水蒸気を大量に含んだ暖かく湿った空気が流れ込み、九州などで度々線状降水帯が発生。九州北部や中国地方では記録的な大雨となっており、11日の降り始めからの雨量(14日15時まで)は佐賀県嬉野市で990ミリを超え、平年8月ひと月分の3倍以上の雨となっています。気象庁は8月14日、長崎県、佐賀県、福岡県、広島県に大雨特別警報を発表、土砂災害や洪水による災害発生の危険度が極めて高い状況になっています。

15日(日)にかけては、九州や中国地方など西日本だけではく、東海や関東甲信などでも、過去経験したことのないような大雨となる恐れがあるため厳重な警戒が必要です。

東海や関東甲信 経験のない大雨の恐れも

上図は、対象期間内に予想される72時間降水量の最大値と、その降水量がそれぞれの場所において過去最大の降水量と比較して何割に達するのか、ということを示しています。これが100%前後に達すると、甚大な被害の発生する可能性が高まり、150%を超えると犠牲者の発生数が急増する可能性があるという研究結果があります。

九州から関東甲信にかけて過去最大値に匹敵、または超える雨量になる予想です。特に、九州北部から中国地方西部、北陸から岐阜県、長野県、茨城県では、既往最大比が120%、150%を超える可能性があり、これらの地域では災害発生危険度が極めて高くなる恐れがあります。

過去最大雨量を超える雨が降ると予想されている所もありますので、この先も最新の情報を常に確認し、自らの判断で命を守る行動に徹するようこころがけてください。

最新情報の確認を

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最新の「気象情報」を入手するには、テレビやラジオなどの方法もありますが、インターネットで確認する場合、おすすめのチェックポイントが3つあります。

①雨雲レーダーをチェックしましょう。「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。

②雷レーダーをチェックしましょう。雨雲レーダーと同じように使えます。また、雷が予想されている所では、落雷だけでなく、竜巻などの突風の可能性も高まっていて、ひょうにも注意が必要です。

③注意報・警報をチェックしましょう。発表されている注意報・警報の種類によって、どんな現象に注意・警戒しなければならないか、わかります。注意警戒事項には、いつまで注意・警戒すべきか、ということも書いてあります。

自分の住んでいる所は大丈夫だと思わず、命を守る行動をお願いします。