「安倍前首相とのツーショットポスターをSNSに何度か投稿したら、すごく反応がいい。菅首相ではなく安倍前首相との二連ポスターに張り替えると、こちらも評判は上々。菅首相の地元でもある横浜市長選で小此木氏が負けるようなことになれば、解散総選挙でどんな結果が出るか。言わずもがなです。それを回避するには、人気が高い安倍前首相にもう1度、先頭に立って引っ張ってもらうしかないという話が党内では出ています。このまま何もせずに菅首相で解散総選挙をすれば、政権交代にもなりかねない。もしくは、公明党に加え、日本維新の会まで巻き込んでの連立という面倒な状況に追い込まれる」
だが、安倍前首相には桜を見る会の「前夜祭」の不起訴不当という問題が尾を引いている。
「安倍前首相が率いる派閥・清和会所属の議員は、96人いる。盟友の麻生副総理兼財務相の派閥・志公会は59人。2派閥が組めば総裁選の大勢が決まる。安倍前首相が再々登板を見合わせても、下村博文政調会長、河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄元外相ら候補はたくさんいる。菅首相の次に困ることはない」(前出の自民党幹部)
横浜市長選の結果次第で「ポスト菅」をめぐる争いが一気に加速しそうだ。
(AERAdot.編集部 今西憲之)