17日には俳優の北村匠海、志尊淳がコロナ感染を発表。その他にも、連日、芸能人のコロナ感染公表が続いているが、芸能界にも感染拡大は歯止めがかからない状況なのか? お笑い芸人・カンニング竹山さんの仕事現場の対策実態とは――。
【写真】「憎っくきコロナだよね」という言葉を残しこの女優は帰らぬ人に…
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たくさんの芸能人がコロナに感染しているイメージがあるんですけど、実はそうじゃなくて、何点か理由があるのは、まず、芸能人の場合は感染したことを黙っているわけにはいかないんですよね。それは、どんな仕事でも一緒ですが、1人で仕事をしているわけではないので、仕事現場で関わるたくさんの人たちに気を遣って感染を発表している。関わった演者さんやスタッフの方たちに迷惑をかけないため。感染で1人欠けると仕事が回らなくなることがあったり、迷惑をかけることになるのは一般のお仕事でも同じですよね。感染したけど、隠して生活していくのは一般でもマナー違反だけど、芸能人の場合は隠しておくのは不可能に近い。
取材まではいかないけど、あくまでも僕の肌感覚で、色々話を聞いたところによると、周りの芸人たちや共演者のみなさんは、全く遊びに出かけていない。飲みにも行っていない。普通に気を付けていたのに感染してしまったという人もいるから、この先もデルタ株の感染力の強さからしても、感染対策をしていてもかかる時はかかるというのは事実なんでしょう。
芸能人の中でも俳優さんの感染が多いイメージがある理由のもうひとつには、現場に入る前にPCR検査をやるんですよね。例えば、連続ドラマや映画の撮影、舞台の稽古に入る前に、出演する俳優さんだけではなく、その現場に出入りする全てに人たちにPCR検査をします。舞台だったら、例えば照明さんなら照明さんの助手という人たちまで、とにかく全員。全員が陰性でなければ稽古も始められない。となると、検査する人数は大きな現場だと100人とかの単位ですよね。その人数がPCR検査をするので、その中から感染者が出てきますよね。