タレントが感染したら所属事務所は色々大変になるけど、言わないわけにはいかないから、発表する。世間的には“コロナになったとは何していたんだ!”と思うかもしれないけど、現場入りに備えて気を付けて生活して、検査もして、それでも感染してしまったというのが流れだと思う。

 僕の私見ですけど、芸能人でもこれだけPCR検査をすると、特に若手の方をを中心に感染者が次々出るということは、一般社会ではもっともっと感染しているのではないか? と思ってしまう。ただ、無症状だったり、発熱もしないこともあるから、そのまま検査しないで放っておいたという人もいるのではないかと思う。

 芸能人の場合は、PCR検査を多くやっている以外に、発熱にも相当敏感に対応している。テレビ局の入り口には検温機があり、発熱していたらテレビ局に入れない。微熱で現場に行くのは絶対にできない。番組によっては、楽屋に入ったらまた検温、スタジオに入る前にも検温しなければならないところもある。

 最近、僕が経験したある仕事現場では、PCR検査を受けて陰性となってもクランクインの日までアプリで毎日体温を送る指示が出ていた。各現場で色々な対策はやっていても感染者が出てしまうということは、それだけ蔓延しているということを示しているんですよね。

 これだけ蔓延している中でテレビを観ていてみなさんが、“出演者がマスクをしていないじゃないか!”という意見もあると思う。収録中もマスクをした方が僕はいいとは思っている。テレビ番組のスタジオでは出演者はアクリル板で囲まれ、ほぼ個室みたいになっているし、ソーシャルディスタンスも保健所の指示の下とっているし、なおかつ検温もしているからマスクをしなくてもいいのかもしれない。だけど、マスクをした生活を続けることへの啓蒙には、やはりテレビに出ている人もマスクをした方がいのではないかと思う。僕だけでなく、テレビ番組の制作に携わる色々な人が考えているところではありますよね。

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コロナ禍でのテレビ番組の企画について