次はパラリンピックです。私は某テレビ番組のコメンテーターを務める予定です。

 パラリンピックを「美しい話」みたいに仕立ててしまうのが、私はあまり好きではありません。パラリンピックに「健常者のスポーツと比べていかに難しいか」みたいな比較の視点がやたら多いことにも違和感を持っています。

 そうではなく、単純に、競技を競技として、人を人として見ていく。私が実況の面白さでスポーツに目覚めたように、誰も使ってないような言葉で、誰にでもわかるように競技の魅力を伝え、盛り上げていけたらと思っています。

(構成/編集部・小長光哲郎)

AERA 2021年8月16日-8月23日合併号より

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