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9月8日歌手のGACKTが重度の発声障害により無期限休止を発表。その日の公式ホームページで<突発性の発声障害のような状態になってます。簡単に言うと、声がうまく出せず話すことが困難>と明かした。発声障害とは一体どんな病気なのだろうか? アナウンサーや俳優のボイストレーニングを行う司拓也氏に聞いた。
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私のレッスンには、声が詰まったような感じで出づらいとか、普通の会話で言葉が出ない、息が絶え絶えな状態の方がいらっしゃいます。皆さん、喉そのものには異常がないと診断されるのですが、この発声障害には大きく分けて2つあり、1つは痙攣性発声障害で、もうひとつは過緊張性発声障害。
痙攣性発声障害は声を出そうとする時に声帯が閉まり過ぎて、息を吐くにも苦しそうな状態。声を出すときに、左右の声帯が閉まり過ぎ、その結果、息を吐くことが出来ず、詰まった声、苦しそうな声になります。
過緊張性発声障害は、舌や喉の筋肉が緊張してしまうことで声が詰まる症状が出ます。息苦しいと言うよりは、いきんだ声になります。
どちらの発声障害にも共通して言えるのは、声帯そのものに異常がないこと。喉にポリープがあるとか原因がなく、クリニックで診察を受けて、私のボイストレーニングに来られる方がいらっしゃいます。
ひとつ考えられるのは心因性のものでストレス。例えば、30代の女性で、16~17歳の頃、人前で朗読をしてかんでしまい大笑いをされた経験があり、人前でプレゼンなどという時に声が出なくなってトレーニングに来た方がいます。
他にも、子どもの頃にいじめを受けて、その時に「助けて」とか「やめろ」とかの言葉を殺してしまった経験から、避けたい状況が起きると声が出なくなる方もいました。
そうした心因的なところからくる発声障害で、私の元にトレーニングに来られる方を見る限りでは真面目で責任感の強い方「ちょっとしたミスが許せない」完璧主義の方、美意識が高い方などが多い傾向にあります。気質的な部分が大きい。