この記事の写真をすべて見る ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、トイプードルのアプリちゃんです。
【写真】こんな姿見たことない! 枯れ葉をやさしく抱えて立ち上がる猫
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コロナ禍の中、久しぶりに実家に戻った去年の8月末のある日。母と散歩中にふとペットショップに立ち寄りました。
以前飼っていたビーグルが亡くなってからは、しばらく犬を遠ざけるように暮らしていたわが家。その日はなぜか自然に足がお店に向いたのです。
久々に抱き上げる犬の感触にはしゃぐ母。その姿を見て、やはり生活には犬が必要だと考えるようになりました。
そして縁あって、茨城のブリーダーさんから一人暮らしの私の部屋に、生後2カ月のトイプードル、アプリちゃん(雌、1歳)を迎えることになりました。初めて彼女が来た時、部屋がぱっと明るくなったように感じたことを覚えています。
優秀なブリーダーさんにしつけられたアプリは、わがままも言わず、ちゃんと我慢できる子で、だからこそ、我慢させないで快適に過ごさせたい。
そのため、留守番させることになるたびに、アプリを実家に預けました。母は「よし来た!」と毎度腕まくりをして待っているのでした。
コロナ禍は続き、リモートの仕事も増えるようになると「そろそろ実家で一緒に暮らさない? アプリのためにもなるし」という母からの提案。“アプリのため”という言葉にめっぽう弱い私は、すぐに実家に戻ることを決めました。
母の喜びようはアプリと暮らせるせいか、私が戻ったせいかはわかりません。しかし、久しぶりに実家で両親と語らったり、ゆったりと一緒に過ごせることは、とても貴重な時間のように感じています。
最近は我慢を忘れ、少しわがままになってきたアプリに、少し困りながらもうれしさを感じています。(東京都西東京市/43歳/自営業)
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※週刊朝日 2021年10月8日号