
川原選手もすごかった。実は私は車いすバスケをよーく見たのは今回が初めて。この競技、抜群に面白い! 川原選手は車いすを見事に操り、相手選手が入ってくるコースを消したり、走りながらのレイアップシュートを決めたり。縦横無尽の活躍でした。
大会後の9月9日には、2人がユニホームを着て会社に来てくれました。「報告会」を開催したところ、多くの社員がオンラインで参加しました。まず印象的だったのは、お二人の表情です。ほっとしたのと、やりきった充実感と。何とも言えない、いい顔をされていて。
ローソンのみんなにとっても感動的で、得るものも大きかったと思います。お二人の活躍で、改めてそれぞれの場所で輝き、花を咲かせることの大切さを感じました。社員一人ひとりに個性があり、輝ける場所がある。それぞれの場所で輝くことで、強い組織ができるのだと。
3年後のパリ大会。再びの活躍が、いまからもう楽しみです。
竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
※AERA 2021年10月11日号

