“元祖節約の女王”。節約アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美さん(撮影/小黒冴夏)
“元祖節約の女王”。節約アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美さん(撮影/小黒冴夏)

 アエラ増刊「AERA Money 2021秋号」では「貯金・節約・投資のワザ100」と題して100個のトクするテクニック&裏ワザを掲載している。その中から、貯金に関する13の注目情報をピックアップして紹介。

■定期預金は最高0.23%

◆eダイレクト定期で5年もの0.23%

 定期預金の金利は、高いに越したことはない。メガバンクの定期預金は今や、長く預けようが多く預けようが、0.002%(年率、税引き前/以下同)。おすすめはオリックス銀行のネット専用預金「eダイレクト預金」だ。5年もの100万円以上の預け入れで年率0.23%(複利)。100万円・5年ものの利息は税引き後9212円になる。

◆SBJ銀行の「ミリオくん」は1年もの0.2%

 韓国・新韓金融グループ傘下のSBJ銀行も好金利で有名。同行の定期預金「ミリオくん」は、100万円までなら1年ものの金利が0.2%、2年ものなら0.25%。ネットバンキング「SBJダイレクト」を使えば預金の額に関係なく月7回まで他行宛ての振込が無料。コンビニATMの引き出し・預け入れは月10回まで無料。都内に複数の支店もある。

◆愛媛銀行のネット定期0.27%

 愛媛銀行のネット専用の四国八十八カ所支店なら「100万円限定だんだん定期預金」1年ものの金利が0.27%。通常定期でも6カ月~3年ものまで金利0.2%。

◆尼崎信用金庫のネット定期0.2%

 尼崎信用金庫のネット専用のウル虎支店なら、1年・3年・5年もの定期の金利が0.2%。3年・5年ものは6カ月ごとの複利で金利が計算される。

◆島根銀行のネット定期0.22%

 島根銀行のネット定期預金「ネットプラス」なら、10万円以上の1年もの定期限定で金利が0.22%に。全国どこからでも口座開設ができ、アプリで手続き可能。

◆香川銀行セルフうどん支店のネット定期0.2%

 香川銀行のセルフうどん支店にも上限100万円、1年もの金利0.2%の「超金利トッピング定期預金」がある。預け入れ上限のない定期預金も0.14~0.16%。

◆高知銀行よさこいおきゃく支店のネット定期0.2%

 高知銀行のよさこいおきゃく支店の1年もの定期預金は0.2%。1人10万円以上100万円まで。名産品がもらえるユニークな定期預金なども随時募集。

AERA Money 2021秋号
AERA Money 2021秋号

■いつでも引き出せる普通預金で0.2%

◆あおぞら銀行は普通預金トップ

 あおぞら銀行の「BANK」なら普通預金金利が0.2%と最高水準。コンビニなどVISA加盟店で使えるデビットカード利用では最大1%のキャッシュバック。

◆預けやすいローソン銀行は300万円以上で好金利

 ローソン銀行の普通預金は残高が300万円以上で0.15%。近所のローソンATMから気軽に入金できる。口座開設や各種キャンペーンでPontaポイントも。

◆楽天銀行の「マネーブリッジ」で証券連携

 楽天銀行と楽天証券の両方にまず口座を開設。預金を証券口座にスイープ(自動入出金)できる「マネーブリッジ」を申し込めば、普通預金金利が0.1%になる。

◆住信SBIネット銀行は無料自動入金

 住信SBIネット銀行の定額自動入金サービスは、他行からの資金移動(月1万円以上)が手数料無料で自動。同様の自動入金サービスはイオン銀行などでも。

◆GMOあおぞら銀行も証券連携

 GMOあおぞらネット銀行の証券コネクト口座なら、預金をGMOクリック証券の取引に利用でき、普通預金金利が0.11%に。楽天の「マネーブリッジ」より少し高い。

◆auじぶん銀行もコネクトさせよう

 auじぶん銀行とauカブコム証券の連携サービス「auマネーコネクト」利用で、普通預金金利が0.1%に。証券口座への5万円以上の初入金で5000円ゲット。

◆コンビニATMは無駄の極み

 コンビニATMの手数料は、平日8時45分~18時でも通常220円、深夜や週末は330円かかることも。利用無料特典がある銀行のカード以外では避ける。

■節約で生活をランクアップ、浮いたお金を貯金に

お得な貯金情報を教えてくれた丸山さんからのメッセージも紹介しておこう。

「投資、貯金、節約はつらいもの、と思っていませんか? 私にとってはすべてが『楽しいこと』です。

 無駄を省いてメリハリのある出費を心がけるだけでお金が貯まり、生活をランクアップさせられるのが節約。浮いたお金を貯金や投資に回したり、欲しいものを買ったり、おいしいものを食べたりできます!」

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丸山晴美(まるやま・はるみ)/節約アドバイザー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー。「節約の女王」の異名を持つ。節約で浮いたお金で26歳のときにマンション購入

(文・綾小路麗香、伊藤 忍)

※『AERA Money 2021秋号』から抜粋