漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「サッカー カタールW杯アジア最終予選」(テレビ朝日系10月12日18:45~)をウォッチした。
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「絶対に負けられない戦いが、そこにはある」。テレビ朝日のサッカー日本代表中継でおなじみの謳(うた)い文句だ。でもね、ここ数年はだいぶ形式的。これ言っておけばいいだろ感。
中継の番宣CMも川平慈英ではなく女子アナの声で「絶対に(略)そこにはあるんで~す!」キャハみたいな。
まぁそんな油断ぶっこいてたら、このザマですよ。ワールドカップ・アジア最終予選オーストラリア戦。すでに2敗している日本代表。正真正銘、リアルに負けられないんですよ、絶対に。
しょっぱなから「誰がこの事態を想像しただろうか」などと言い出すテレビ朝日。いや五輪代表の采配見てたら、うすうす想像できたでしょうがぁと、すでにいっぱいいっぱいの視聴者(私)。
しかしもっといっぱいいっぱいの人がいた。それは森保一監督。試合前の国歌斉唱だけでもう泣いてた! なんでだよっ。
試合は田中碧のゴールで先制(森保泣いてる!)したものの70分に追いつかれ(森保泣いてる!)、もはや絶体絶命の86分。浅野拓磨のシュートがポストを直撃、相手DFの足に当たってオウンゴール。森保泣いてる! お涙ジャパンかっ。
「よぉ~しよしよし!」解説の松木安太郎のボルテージも上がる。「形なんかどうでもいいんだよ、ウワッハッハ」。居酒屋「安太郎」開店である。
実況アナが「(最終予選)3戦目までに2敗したチームはワールドカップに出たことがないと、ジンクスがありますけど」と話を振ったら、「だぁれが言ったんだよ、そんなの!」とキレ気味の松木。