泥棒一家、Lの一族の活躍を描く人気ドラマシリーズ「ルパンの娘」の劇場版が公開中だ。AERA 2021年10月25日号で、主人公の三雲華を演じた女優・深田恭子さんにインタビューした。

【写真】アニソンにあわせ、踊る深キョンの全身ショットはこちら

*  *  *

――ドラマが2シーズンにわたり人気を博した「ルパンの娘」が映画化された。深田はシリーズを通して、泥棒一家“Lの一族”の娘に生まれながら普通の生活を願う華を演じている。

深田:ドラマのシーズン2があるということだけでもすごく驚いたのですが、まさか映画にもなるなんて思ってもいなかったのですごく楽しみにしてました。「どういった展開になっていくんだろう」というのも楽しみでした。

「ルパンの娘」シリーズは、子どもから大人の方まで楽しめる、いろいろな要素が詰まっている作品。犯罪のトリックや解決の仕方がちょっと変だったりするんですけど、その突拍子もなさを大人の方は楽しめると思いますし、まるで夢の世界のようなあらゆる泥棒グッズが出てくるところはお子さんに楽しんでいただけるんじゃないかと思ってます。コロナ禍で大変なこともある中で、観た方の気分転換になったり、どこか違う世界に連れていってくれて元気になれるエンタメの力を感じていただければと思っています。

 作品自体で描かれているテーマもそうですが、私自身、すごく“家族”を感じられる作品です。長い期間にわたって、同じキャスト・スタッフの方とお仕事をさせていただいたので、リハーサルの時も自然と立ち位置が決まってるんですよね。阿吽(あうん)の呼吸を感じますし、自分自身も自然でいられる宝物のような作品です。

■仕事には正解がない

――見どころのひとつが、華が泥棒スーツを着て披露するアクションシーンだ。

深田:本番に向けてのアクション動画が送られてくるたびに、ビクビクしていました(笑)。アクションの練習に行くと、準備体操をした後に「ありがとうございました!」と言って逃げ出すっていうくだりを、毎回やってました。そうして、毎回周りの方に「コラコラ」って怒られてました(笑)。

次のページ