私はつくづく、眞子さまはお父さま譲りなのだなと思います。民間の人を見初め愛を育んだというご結婚の経緯も、一度決めたら曲げないという意志の強さも、秋篠宮にそっくり。

 眞子さまは今、複雑性PTSDに悩まされているとのことですが、28年前、美智子さまも失語症という心の病に苦しまれたことがありましたね。

 あの年は浩宮(現天皇陛下)のご結婚や、たびたびのヨーロッパ訪問をはじめとしたハードなご公務、心が痛むような週刊誌報道など、大変な出来事が重なった年でした。美智子さまは声が出なくなっても、手話で公務をこなしました。

 声を取り戻されたのは約4カ月後。硫黄島玉砕の慰霊の旅のなかで小笠原諸島の父島を訪れた際、アオウミガメを放流する地元の子どもたちに、「次の波が来るとカメは海に帰るのね」と声をかけられました。戦争の犠牲者と向き合い、こみ上げた深い思いが声を発する気力となったこととお察しいたします。

 環境を変えると気分も変わるものです。アメリカという新天地は、眞子さまの心にもよい作用をもたらしてくれるのではないかと思います。

 眞子さまは、バイタリティーのあるかたです。そのうち、博物館に勤めたり講演会を開いたりと、旦那さん顔負けの働きぶりを見せてくれるかもしれません。小室圭さんは眞子さまのことを「月のように静かに見守ってくださるかた」と表現していましたが、案外、眞子さまのほうが小室さんをリードしているのではないかしらと、私は内心思っています。

 美智子さま。眞子さまの行く末についてご心配もおありでしょうが、一方で「秋篠宮の娘ならばきっと大丈夫」と信頼されているのではないでしょうか。私も、眞子さまが新しい人生を力強く歩んでいかれることを陰ながら願っております。

 連日、皇室の話題が報道されたり国民からさまざまな声が寄せられたりと、疲弊もおありでしょうが、お体はくれぐれもお大事になさってください。美智子さまが穏やかで健やかな日々を歩まれることも、私は切に願っております。

 季節がら、腰からおみ足を冷やさないようになさってください。

 かしこ             渡邉みどり

(構成/本誌・大谷百合絵)

週刊朝日  2021年11月5日号

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