
今月、デビュー10周年記念アルバム「キャンディーレーサー」が発売予定のきゃりーぱみゅぱみゅさん。作家・林真理子さんとの対談では、意外なデビューのきっかけや今後の目標など語ってくれました。
【前編/きゃりーぱみゅぱみゅ「クレカの限度額は30万ぐらい。最近まで通帳の残高も知らなかった」】より続く
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林:今日のお洋服もかわいいですね。
きゃりー:ありがとうございます。今日は私服で、自分でコーディネートしました。
林:中世の女の子っぽい、イノセントな感じがめちゃくちゃかわいいです。今日はこのイメージで、と決めてお洋服を選ぶんですか。
きゃりー:真理子さんは頭がよくって、文学の世界の方なので、今日はちょっとインテリ系で、文学少女をイメージしました。
林:まあ、ありがとうございます! うれしいです。もっと華やかなお洋服かと思ったら、黒で統一して。
きゃりー:私服は、こういう黒とか白とかベージュみたいな色味が多いですね。
林:きゃりーさんは原宿でスカウトされたんですか。
きゃりー:16歳のときに原宿を歩いてたら、当時は雑誌のスナップ隊がたくさんいて、「Zipper」とか「KERA」という原宿系の個性的な雑誌にスナップされたのがきっかけでした。おしゃれして原宿に行って、写真を撮ってもらって、人気の雑誌に載せてもらえるってすごくうれしくて。
林:読者モデルですね。そのときはふつうの女子高校生だったんですか。
きゃりー:そうです。「CAPSULE」と「Perfume」がメチャクチャ好きで、中田ヤスタカさん(作詞・作曲家、プロデューサー)がつくった楽曲のリスナーみたいな感じでした。
林:それが、なんでこんなにすごい存在になったんですか。
きゃりー:いま所属してる事務所が当時、「原宿スタイルコレクション」という読者モデルさんたちを集めたファッションショーみたいなのをやっていて、友達のモデルさんがそこに所属してたんです。そこに私もついていって、今の社長さんに「きゃりーはどんな曲を聴くの?」って聞かれて、「CAPSULE」聴いてます、と言ったら、「俺、中田ヤスタカと仕事してるから、今度DJイベントにおいでよ」って言われて、高校生も体験できるDJイベントみたいなのに行ったんです。そこで中田さんとお会いして、仲良くなって、「おもしろそうだし、デビューしてみる?」って。