放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は「AIVIL(アイビル) DHセラミックアイロン 32mm専用 耐熱シリコンカバー」を取り上げる。
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ヘアメイクさん自前の持ち物をジロジロ見てしまうのは、この連載のせいばかりではない。
どんな世界でもそうだろうけれど、“プロの道具”は素人にとっては物珍しいモノばかりで、つい取材をしたくなる。
テレビ局に出入りしているメイクさんらに「これって何をするためのモノなんですか?」「どうやって使うんですか?」「どこで買えるんですか?」などと、これまで私が質問攻めさせていただいたモノの多くが『AIVIL(アイビル)』の商品である。
たとえば、多くのメイクさんが使っている「エアリーミストミニ」なるスプレイヤー。少ないトリガー回数で繰り返し滑らかに連続して噴霧できる優れたモノなのだが、これにも『AIVIL』のロゴが刻まれていた。
また、襟足の毛をスムーズに整えられる「ミニトリマー」。「山田さんは襟足が長いから、持っていると便利」とのメイクさんからのオススメで購入した『AIVIL』品だ。
そして、またまた魅力的なモノを某局のメイク室で発見してしまった。
どこから見ても目を引くショッキングピンクで一見、鳥の嘴(くちばし)のようにも見えるモノ。「あぁ、これ、セラミックのアイロンカバーなんです。ほら……、ほら……ね」とヘアアイロンを出し入れしながら教えてくれたベテランメイクさん。これも『AIVIL』品で、とにかく使いやすそうだった。色も可愛く、こちらのテンションまで上がってしまった。
メイクさんたちと『AIVIL』の間柄は2002年、同社が日本初のクリップ式カールアイロンをプロデュースしたときからスタート、いわば御用達ブランドだ。このアイロンも、今年2月のインターネット調査で「スタイリストがおすすめしたいプロユースヘアアイロンNo.1」を獲得した。前述のメイクさんが、同社のアイロンを使っていたかどうかは確認できなかったのだが、耐熱温度200度のシリコンカバーは長さ175mm。
ヘアアイロンは、近年、スタイリングには最適なアイテムだが、慌てると、こめかみや耳、うなじなどに本体をあててしまい、「アチチッ」ということになりかねない。
当然、使用後すぐに持ち歩く際にも注意は必要であるため、サッと被せられるカバーは必需品。
『AIVIL』、強い味方だ。
山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
※週刊朝日 2021年11月5日号