※写真はイメージです(gettyimages)
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 ライブ映画「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」が撮影された日からもうすぐ2年が経つ。櫻井翔さんが、2020年までの日々といまを結ぶ自身の哲学について語った。AERA 2021年11月8日号から。

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——「1億3000万人のSHOWチャンネル」では冠バラエティー番組の司会、春ドラマ「ネメシス」では主演を務めた。東京2020オリンピック・パラリンピックではNHKのスペシャルナビゲーターとして選手と視聴者の架け橋になった。今年、活躍はますます目覚ましい。

櫻井:仕事のやり方として、去年までと意識的に変化をつけていることはないですね。むしろ、すべてのことが2020年までの延長線上にあるというか、すべて積み重ねだな、と感じる日々だったかな。オリンピック・パラリンピックのスペシャルナビゲーターをやらせていただいて、より一層、それを実感しました。

■経験が根を張って

櫻井:オリンピックの取材は08年の北京大会から、パラリンピックは10年前から重ねてきました。でも、それだけではなく、何度か嵐がメインパーソナリティーを務めさせていただいた「24時間テレビ」でもさまざまな取材をし、さまざまな人との出会いがありました。そんな経験が僕の中に根を張って生きている。今回はオリパラでしたけど、音楽番組の司会をする機会があったとすれば、それにつながる経験値のパーツが出てくると思います。これまで幅広くお仕事をさせていただいたおかげですし、それは本当に感謝ですね。

——仕事の面での変化はないと言うが、生活習慣としては大きな変化があった。

櫻井:ドラマの撮影で早起きするようになって、ドラマが終わったあとも、まさかの朝型生活が定着しました。といっても、8時とか9時には起きる、というレベルですが。

 他にも新しい習慣ができました。3月に『ニューズウィーク』で執筆の機会をいただいてPCを買ったんです。久しぶりにWordを立ちあげて書いたら、以降、なにかと書くクセがついた。オリンピック・パラリンピック関連で取材した選手の声を文字起こししてみたり、スクラップした新聞記事を打ち直してみたり。朝日新聞の記事もたくさん打ち直しましたよ。その上で、自分の所感や雑感をまとめて資料作りもしました。スクラップの整理だけならスキャンでいいんでしょうけど、書くことで頭の引き出しに情報を整理している感じです。記憶力は割といい方ですが、この作業でスムーズに記憶を取り出しやすい状態になったと思います。

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