ryuchell:簡単に言ったらテレビって、僕の上の世代のおじさん・おばさんやおじいちゃんやおばあちゃんもいっぱい見ている。どのメディアもとっても大切で、SNSは若い人、テレビは少し年齢が上っていう風に考えていたから、すごく必死にがんばっていたんです。おもしろい自分を見せたいし、可愛い自分も見せたいし、少ししっかりした自分も見せたいし……それにモヤモヤしていたんです。

ひろゆき:メディアの中でも本に関して言えば、自分が書いていない本の中に「僕の言葉」が掲載されて売られていたりするんです。

ryuchell:それって嫌じゃないですか?

ひろゆき:逆に、気になんないんですよ、自分が書いていないって自分でわかっているから。それで文句が出たとしても、「それは僕じゃないからね」って思っているんで。

ryuchell:すごいなー。今回僕、本を出したんです。自分が取材を受けているのに、勝手にryuchellのイメージになってしまっているから。そんなこと言っていないのに「ryuchellのキラキラポジティブパワーメッセージ」っていう記事になっていたことがあって。それが本当に嫌だから、自分で本を書きたいって思ったんです。それが、生まれて初めて本を出した理由です。

■時間さえ経てば、人のダメージは段々と薄くなる(ひろゆき)

Ryuchell:ストレスを抱えたときや悩んだとき、どうやって乗り越えているんですか?

ひろゆき:僕はほぼ、ストレスが無いんで、悩むこともないんですけど。昔、彼女に振られたときに、卓球の球を作る動画とかを見ていました。

ryuchell:えっ?何?

ひろゆき:卓球の球を、ひたすら作っている工場のようすです。プラスチックの板をプレスして半円にし、半円同士を接着剤でくっつけて転がす。それが綺麗に転がったらいい球で、横にいったら悪い球と選別する。缶詰ができるまでとか、バットや鉛筆の作り方というのを、ずっと流している動画チャンネルがあるんですよ。それを、見ていました。

ryuchell:彼女と別れたときに、それを見て、乗り越えた?

ひろゆき:ずっと動いているものって、見続けちゃうじゃないですか。嫌なことがあったときに、何にもしていないと人って、そのことばかり考えてしまうので。時間さえ経てば人は、段々ダメージが薄くなるんですよ。惹かれるものをじっと見たり、忙しくしたりすると余計な時間がないので、ダメージがどんどん減っていく。だからそういう動画をめちゃくちゃ見ていましたね、1.5倍速とかで。

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嫌なことがあったら一回、離れる(ryuchell)