ARのゴーグルを装着してスタート。ハンドルで運転しながら進んで行く。最新鋭の技術ARやプロジェクションマッピングなどを使ってマリオカートのお馴染みのコースが目の前に現れる。ハンドルについているボタンを押すと、ARのゴーグルに自分が投げた甲羅が飛んでいく。アイテムをゲットしたり、敵をやっつけたりする。運転に失敗すると自分の車がぐるぐる回ったりして。

 あのマリオカートの中に自分がいる。これはすごい。もう説明するのが無理なおもしろさ。

 妻は目の前に起きていることがすごすぎて、一秒たりとも見逃すまいとまばたきせずに楽しんでいたら、最後に涙が止まらなくなってしまいました。そのくらいおもしろい。

 アトラクションだけでなく、このスーパー・ニンテンドー・ワールドをゲームをやっていくように隅々まで楽しむことができる。

 このスーパー・ニンテンドー・ワールドができ、USJはとんでもないアップデート。はっきり言いますが、ディズニーランドよりおもしろい。そういい切りたくなるおもしろさ。

このニンテンドー・ワールド以外にも、冬まで限定ですが、鬼滅の刃のVRコースターも痺れましたし、ハリーポッターやミニオンズ、レギュラーアトラクションのラインナップもすごすぎる。

 僕が日本で一番おもしろいと思っているアトラクション、スパイダーマンのアトラクションも、スパイダーマンの映画が年明けに決まったことにより、勝手に自分なりの物語を乗せて楽しんでしまう。

 そして、ハロウィンのゾンビ。18時にあると園内にゾンビがさまよい始めるあの企画です。コロナ禍で去年は夜の園内にゾンビが徘徊することできなかったが、今年は復活。

 とは言え、コロナの前のようには自由にはできませんが、いろいろルールを作りながらも、なんとかエンタメを復活させて、「突破」していこうという気合がすごい。

 やらないのは簡単。どうやってやるか!を考えて実行する。それが一番難しく、それが大事なのだ。

 そんなことを心底教わったUSJ。かっこいいなー。

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。毎週金曜更新のバブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」と毎週水曜更新のラブホラー漫画「お化けと風鈴」の原作を担当し、自身のインスタグラムで公開中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)は10/4に発売になった。「お化けと風鈴」はLINE漫画でも連載スタート。YOASOBI「ハルカ」の原作「月王子」を書籍化したイラスト小説「ハルカと月の王子様」が好評発売中。長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が発売中。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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