フェザー級王者・斎藤裕の防衛戦が発表されながら、挑戦者決定までが難航した10・24「RIZIN.31」(ぴあアリーナMM)。結果的に抜擢を受けDEEPの同級王者・牛久絢太郎が挑んだが、2Rに飛びヒザでカットを奪いTKO(ドクターストップ)。斎藤有利と見られた一戦だったが牛久は下馬評を覆し、RIZIN初参戦にして王者となったことでフェザー級に混沌をもたらした。
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斎藤は20年11月の初代フェザー級王座決定戦で朝倉未来を降して戴冠。朝倉はリベンジを目指し、弥益ドミネーター聡志を破りすぐさま大晦日に復活するが、6月の東京ドーム大会でクレベル・コイケに敗れてしまう。
この流れを受け斎藤vsクレベルのタイトルマッチが確実視されたが話はまとまらず、挑戦者が牛久となった経緯がある。斎藤がこの初防衛戦をクリアし、大晦日に朝倉を迎えてのリマッチと見られていたが、思惑通りに進まないのが真剣勝負。同じく「RIZIN.31」に出場した金原正徳は試合前「みんな横一線」とフェザー級の現状を語ったが、牛久の勝利によりその言葉がより現実的となった。
まず“前王者”となってしまった斎藤だが、カットされた傷は深く、次戦にして復帰戦はいつ可能となるか。牛久とのダイレクトリマッチ、あるいは朝倉との再戦で挑戦者決定戦的一番となるのか。
「RIZIN.31」で斎藤の挑戦者となる可能性もあった朝倉だが、直前の10・2「RIZIN LANDMARK vol.1」で萩原京平を降すも足を負傷。「RIZIN.31」は回避となったが怪我の回復は早く、「大晦日は試合出られます」と自身のYouTubeで語っている。
第一コンテンダー的立ち位置にある朝倉だが、「RIZIN.31」後の総括で榊原信行CEOは「牛久選手が斎藤選手に勝ったから、牛久選手と朝倉未来との試合を一足飛びに持っていく感じでもないかなと思います」と発言。朝倉自身は「LANDMARK」後に斎藤とクレベルへのリベンジを口にしており、フェザー級王座交代を受けては「誰でもいいから大晦日求められる相手とやる」とSNSで発信している。