アディダスがサプライヤーとなった「サッカー日本代表2022ユニフォーム」のコンセプトはORIGAMI。一方、デザイナーのNIGOが手がけたスペシャルコレクションは、桜と桜餅がテーマ。ファッションデザイナーのドン小西さんがチェックした。
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歴代のサッカー日本代表のユニフォームのコンセプトを見ると、日本刀あり、日本晴れあり、富士山あり。そんな、日本の名物シリーズもネタが尽きてきたのかね。今年は折り紙っていう、よりベタなテーマだもんな。
ま、今回は英紙のW杯ユニフォームランキングで1位になったりして、海外では評判がいいけどさ。あたしは、昭和のデザイナーが初めて世界に出ていったときの作品を思い出したよ。日本アピールに力が入りすぎなんだって。
さらに苦労がしのばれるのが、ピンクと緑のユニフォーム……といっても選手が公開練習で着るものらしいけど、あのNIGOのデザインで、しかも桜餅がモチーフっていうから驚くよ。普通の人が見たら斬新!って思うだろうけど、ケミカルなイメージがあるスポーツウェアでナチュラルな色をあえて使ったりとか、逆張りで意表を突くのはデザイナーが困ったときによくやる手。プロが見たら、斬新でも何でも……いやほんと、お疲れさまでした!
■評価は……?(※満点は5DONです)
3DON! 「苦心にエール。1DONオマケ」
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2022年11月18日号