安田:今まで歌ったことがないようなニュアンスの曲もあって、リズムの取り方が独特だったり、声の出し方もちょっと今までと違ったりするので、僕は結構、苦労しました。

大倉:うん、難しかった。

村上:いやいや、大変やった記憶しかないです。まあ、長期にわたってバラバラ録っていたので、我々よりスタッフの方が大変やったと思いますけどね。苦労した分、こんなふうになったらええな、あんなんできたらええなとか話し合ってた理想形にはなったと思う。

横山:今の関ジャニらしい、いろいろな種類の曲が集まったからこそ、本当にアリーナライブが楽しみになりました。絶賛リハ中なんですけど、今までとは違うパターンのかっこいい曲もあるから、振付師が力を入れてきよるんですよ。僕らは今ヒーヒー言ってます。ものすごい厳しい闘いをしてます。

——ツアーの最終日には生配信が予定されている。感染の波が収まり、ライブは行えるようになったが、声を出して応援することは叶わない。そこでファンからライブの定番、エイトコールや曲に合わせた声援を事前に募集して、その生声をライブで流す企画を立ち上げた。これまでも「絆」や「繋がり」をテーマにファンから言葉を募集し、シングル曲「Re:LIVE」を共作したり、グループの公式インスタグラムを開設したり、大倉が個人としてグループ初のTwitterアカウントを開設するなど、会えない間もファンと心の距離が近づくように試行錯誤してきた。

村上:試行錯誤はしてきましたけど、こっちから「近づけました」とは言えないですよ。

安田:ファンの皆さんがそう思ってくださるんだったらうれしいですけど……。

横山:やっぱり僕ら、結局はライブができてないってことに立ち返っちゃうんですよ。関ジャニはライブをやって、そこでファンの人との近さを感じてきたグループ。アナログなんです。

■旨味どんどん出てくる

村上:それで育ってきてますから。でも、見てくれる人(ファン)もそうやと思いますよ。俺らはやっぱり生のやり取りがないとダメ。ライブを見にきてくれて、楽しい時間の共有があって満足できる。それを互いに確認に行くツアーになるんじゃないですかね。

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