木下氏が初当選した翌年、地元・板橋区の老舗の洋食店で計10万円の費用でパーティが開かれた。洋食店の店主はこう振り返る。
◆都議会では除名も検討
「木下さんは数回、うちの店へやって来たことがあります。『パーティで使いたいんですが』と相談された。10万円と言っても、飲み放題をつけて1人5000円くらいのパーティでした。集まったのは一般の人たちのように見えました」
厨房白衣を着た店主は「私は無党派。第三者的にみると、木下さんはゼロから始めたほうがいいんじゃないですか」と言った。
木下氏はなぜ、都議を辞めないのか。
「結局、彼女は、議員職であることがただただ、大好きなんでしょう。最初はこんなにこじれるとは思わなかったんでしょうね」(元都議)
東京都の議会局によると、都議の冬のボーナスは「12月1日の時点で在職していれば満額支給されます」。支給日は12月10日で、額は204万5022円だ。
ひとつ気になることがある。都議の報酬は条例上決まっていて、月額「81万7600円」だが、木下氏は記者団に「月額報酬は64万円。欠席していた3カ月分の報酬192万円をNPO法人に寄付した」と語っていた。なぜなのか。
「おそらく、手取りが64万円ということ。私の経験でいうと、研究会の会費や所得税などが引かれた金額が振り込まれていました」(元都議)