丸山茂樹氏は、国内男子ツアーで優勝した谷原秀人選手、出場停止の石川遼選手などについて語る。
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国内男子ツアーの「三井住友VISA太平洋マスターズ」(11月11~14日、静岡・太平洋C御殿場コース)で、谷原秀人(43)が5年ぶりとなるツアー15勝目を挙げました。
すばらしい勝ち方でしたよね。金谷拓実(23)の追い上げを1打差で振り切って。谷原が言ってるように「プレーオフになったら負ける」と、18番で6メートルのバーディーパットをねじ込みました。流れをしっかりと読みながら全力集中で決めたのは、さすがと言うしかないですね。
谷原は折に触れて、いろんな後輩にアドバイスや気づいたことを言ってるみたいですね。年を重ねてくればいろんなこともありますから、そうやって言葉をかける立場でもあるわけです。まあゴルファーとしては当然のことかなと思いますね。とはいえ当然のことが当然のようにできないのが世の常ですから、そうやってるのはすばらしいことですよね。
1打差の2位だった金谷は2020‐21年シーズンの賞金王争いでトップに立ちました。残りは3試合。こういうデッドヒートは見てて楽しいので、どんな展開になるのかワクワクしますね。
こうした盛り上がりの一方で残念なニュースも入ってきました。石川遼(30)が1カ月の出場停止となりました。残りの3試合には出られません。
遼は10月中旬から下旬にかけ、来シーズンの米下部ツアー出場権をかけた2次予選会に出て、最終予選会に進めずに帰国。日本ゴルフツアー機構によると、14日間の自主隔離期間中に一般客も利用するゴルフ場で2度ラウンド。コーチとゴルフ場関係者と3人で食事と飲酒をしたということです。
彼の家には練習の施設もありますし、何不自由なく隔離生活ができてるのかなと思ったんですけどね。まさかゴルフ場にいたとは。ちょっとこう、久しぶりに遼も気が抜けたんじゃないかと思いますね。