DeNAの三浦大輔監督(左)と西武の辻発彦監督
DeNAの三浦大輔監督(左)と西武の辻発彦監督
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 史上初となる前年最下位球団同士の対戦となっている今年の日本シリーズ。ヤクルトオリックスともに昨年だけでなく一昨年も最下位に沈んでおり、ペナントレース開幕前にこの両チームの対戦を予想できた解説者、ファンはほとんどいなかったのではないだろうか。

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 昨年まで優勝争いの中心だったソフトバンク巨人の強さに陰りが見えてきており、また優勝した2チームも万全と言えるほどの強さはないだけに、来年も混戦となることが予想される。そこで今回は今年最下位に沈んだチームが一気に優勝する可能性と、そのために必要となるポイントを探ってみたいと思う。

 まずセ・リーグ最下位のDeNAはチーム打率はリーグ2位(.258)ながら、チーム防御率はリーグ最下位(4.15)とチームとしての強みと弱点がはっきり分かりやすい状況となっている。まずこのオフの動きで大きいのは主力の流出を防ぐ見込みが立ったことだ。FA権を取得し、去就が注目されていた宮崎敏郎が早々に残留を表明。外国人選手もソトは今年から3年契約を結んでおり、ロメロ、エスコバー、オースティンの3人も残留が濃厚と報道されている。昨年の井納翔一、梶谷隆幸のように主力の流出なく新シーズンを迎えることができそうだ。

 そしてセ・リーグの打率上位10傑に牧秀悟、桑原将志、佐野恵太、宮崎がランクインし、この4人とソト、オースティンを加えた6人が二桁ホームランを記録するなど力のある打者が揃っていることは大きな強みである。彼らが揃って開幕からスタメンに名を連ねて、実力通りの結果を残すことができれば、来季も得点力に関してはそれほど心配することはないだろう。

 それだけに課題は明確にバッテリーの整備と言える。規定投球回数をクリアした投手は1人もおらず、チーム最多勝は大貫晋一の6勝というのはあまりにも寂しい。特に気になるのが故障の多さで、毎年のように主力投手が長期離脱となっている。プロ入り後比較的早くから一軍戦力となっても長続きしていないケースが多く、このあたりの解消が大きなカギとなりそうだ。

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西武も明るい材料多い?