動画のコメント欄には「1人の野球好きのおじさんの発言として聞いていたので、個人的には“そんなことないやろぉ~笑”くらいに捉えてました。やはり元プロ野球選手という影響力のある立場は発言に気を遣わないと大変ですね。真摯な態度の謝罪、しっかりと受け止めました。応援してます!頑張ってください(原文ママ)」、「石毛さんは例の動画前から大谷選手を褒めてましたもんね。この動画もいち早く認めて自ら経緯の説明を動画を上げる事で石毛さんの実直さと誠意を感じました。何より僕は西武ライオンズが大好きなので選手時代のエピソードをこれからも沢山動画で見たいです!(原文ママ)」など激励のメッセージが。

 スポーツ紙記者は「石毛さんは聞き上手でYouTubeもプロ野球OBとの対談など面白いと視聴者から好評でした。だからこんな形で炎上するのはもったいない。大谷の結婚相手の話も雑談の延長で昔なら問題にならなかった。色々思うのは勝手ですけど、動画を上げる際にもう少し神経質になった方がいい。清原(和博)さんが日本ハムの新庄(剛志)監督を批判した動画で炎上しましたが、視聴者がどう捉えているかという着眼点が欠けている」という指摘が。

 一方で、テレビ関係者は辛らつな見方をする。

「セクハラ云々も言語道断ですが、それより気になったのは知識があまりに薄いこと。イチローのMVPを忘れてしまって動画を上げてしまっていることがあり得ないし、米国の人種差別も20年前の体験談で語っている。正直、時代遅れの解説者だと感じました」

 石毛氏のYouTube動画を楽しみにしているファンもたくさんいる。今回の反省を踏まえ、内容の濃いコンテンツを配信してくれることを望みたい。(牧忠則)

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