メニューに悩んだときの強い味方は料理本! 目利きの書店員におすすめの本を聞いた。
書店に足を運ぶと、たくさんの料理本が並んでいる。「見た目がおいしそう」「手軽に作れそう」「好きな料理研究家の本だから」などと、いいと思ったものを自由に選ぶのもいいけれど、料理本担当の書店員におすすめの本を聞くのが確実。というわけで、紀伊國屋書店新宿本店6階の料理本売り場に行ってみた。
この売り場を担当しているのは、横尾基弘さん。
「新宿は飲食店が多いので、プロが読む専門書を充実させています。また、世界各国料理の棚があるのも特徴の一つ。見ているだけで楽しくなる棚作りを意識しています」(横尾さん)
横尾さんに、「話題書」「(横尾さんの)推し本」「ロングセラー」を各2冊ずつ挙げてもらった。
■話題書
『りなてぃの一週間3500円献立』(宝島社)RINATY 858円
約35万フォロワーを誇る人気料理インスタグラマーの初書籍。
「料理レシピ本大賞2021準大賞に選ばれました。RINATYさんは会社に勤めながら1週間3500円の予算で彼と2人分の料理を作っています。お買い物や節約のコツも載っていて、2巻目も大好評」(同)
『今日のごはん、これに決まり! Mizukiのレシピノート決定版!500品』(学研プラス)Mizuki 1650円
はずれがない、失敗がない、と評判のMizukiさんのレシピ集。
「今、注目の料理研究家の一人。レシピブログアワードグランプリを3年連続で受賞し、殿堂入りを果たしました。冷蔵庫のストックに合わせた各食材のレシピを網羅しており、『メニューが何も思い浮かばない……』というあなたにおすすめです!」(同)
■推し本
『和食屋が教える、劇的に旨い家ごはん』(主婦の友社)笠原将弘 1650円
和食店「賛否両論」の店主・笠原将弘さんが考える家庭料理のコツと技が詰まった一冊。
「家庭で和食を作るときの技やポイントが盛り込まれているのですが、独自のセンスが光ります。『料理はほんの少しのコツや工夫で劇的に旨くなるし、とたんに驚きに満ちた味になる』という笠原さんの言葉が実感できます」(同)