――今後、失墜した日大のイメージを改善させるためにはどのようなアクションが必要だと考えますか。

 肥大化しすぎた本部を最低限の機能に縮小し、体育会を抜本的に改革することです。職員採用の優遇なども本来あってはならないことだと思います。各学部からの上納金システムで本部で浪費する仕組みもあらためなければ再発のリスクも高いのが、日大本部の今までの実態です。またイメージの改善というよりは、「学生に寄り添う学生のための教育機関」であるかどうかという、本来なら当たり前のことなのですが、当たり前のことができているかどうかの確認をしなければいけないと思います。2018年の悪質タックル騒動の時も、学生を大切にするという当たり前の課題を突きつけられた。学生を大切にするためには、ポリシーを確立して、それを運用して実質化することが必要だったはずです。理事会にはもう一度、そのことに思いをいたしてほしいです。

(構成/AERA dot.編集部・飯塚大和)