臨床検査技師らがPCR検査で採取された検体を検査機器にかけ陽性かどうか判定する
臨床検査技師らがPCR検査で採取された検体を検査機器にかけ陽性かどうか判定する

「空港検疫をPCRから抗原定量検査に変えた当初に言われていた検査スピードの差は、ほぼないと見ています。検査結果が出るまでの待機所を用意して、迅速に検査ができる体制を整えれば、空港でもPCR検査はできる。要は、やる意思があるかないかの問題。空港検疫の穴をふさぐべきです」

 厚労省も「PCRにするべきという議論が出てくれば、当然検討せざるを得ない」(担当者)という。水際対策をより強化するためには、検査方法についても考える視点が必要だろう。

(AERAdot.編集部・吉崎洋夫)

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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