さらにJ2降格クラブに所属する大分のDFトレヴィザンも、注目すべき存在。身長185センチの高さがあり、エドゥアルドと同じ左利き。そして3バックの中央でのプレーが可能。ブラジルU-20代表の経験も持ち、現在24歳という若さも魅力だ。今季、来日1年目ですぐにJリーグに順応しており、チームが苦しむ中でも確かな能力を示した。エドゥアルド以上の争奪戦に発展する可能性もある。
そのトレヴィザン以上に若いブラジル人センターバックが、徳島に今季途中加入した22歳のDFカカだ。身長187センチの高さだけでなく、優れたスピードを有し、鋭い読みも披露。加入後即、レギュラーとして試合出場を続け、能力の高さを垣間見せた。報道では4年契約とされるが、今季のプレーを見た他のJクラブが触手を伸ばし、カカのみが“J1個人残留”し、他クラブで新たな守備の要になるかもしれない。
その他、福岡のFWジョン・マリ、FWブルーノ・メンデス、DFサロモンソン、FC東京のMFアダイウトンなどの去就も不透明。G大阪からの退団が決まったFWチアゴ・アウベスも他クラブならばチャンスはある。来季への準備を進めるJ各クラブにとって、外国人選手はチームの戦力をアップさせる特効薬であり、Jリーグでの実績、日本での生活経験がある選手は“ハズレ”が少なく、より計算を立てやすい。そして、彼らの決断次第でJリーグの勢力図が変化することは、間違いない。