販売する側としては、水は見た目の「清涼感」を出すため、ペットボトルで売りたいところではあります。ただ、そのためにプラスチックを使うことに対し、「そうじゃないよね」と、皆が気づき始めている。水という私たちにとってシンプルで身近で、必要なもの「だからこそ」、地球にやさしい形で飲む。
パッケージのデザインは、私たちのPBを手がけていただいているnendoさん。「さりげない自然との共生」を表現しています。そこにあっても生活の一部として自然に溶け込む感じ。それはまさに、私たちにとっての水の役割と同じですよね。
今後は水だけにとどまらず、お客様のご理解を得る中で、他の飲料についても紙容器の使用を広げていきたいと考えています。
竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
※AERA 2021年12月20日号