
安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて"真実"のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「オミクロン株」。新たな変異株に「不安しかない」と話すクロちゃん。日本では感染者数が減っているおかげで、以前のような日常が少しずつ戻り始めているが、クロちゃんは「気を抜くのはまだ早い」と感じているようだ。コロナ感染経験のあるクロちゃんが伝えたいこととは?
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オミクロン株。また新たな変異株が出てきた。ほんと不安しかない。感染力が強いとか、これまでのワクチンが効かないかもしれないとか、いろんな情報が飛び交っていて、いったい何を信じたらいいのかもよく分からないから余計に怖い。海外では感染が急増している地域も多いようだしね。
ここ最近、日本では感染者数もやっと落ち着いてきて、以前のような日常に少しずつ戻りつつあったから、なんだか悔しいね。友達と外食にも行けるようになったり、仕事の面でいえば、テレビのロケや収録もやりやすくなってきたところだったし。また感染が広まってしまったら、数ヶ月前のようなピリピリした状態に戻ってしまうんだなって考えるだけでも精神的にはきつい。
正直、一度、感染した身からすると、二度とコロナにはかかりたくない。あんなしんどい思いはもうしたくない。何度も言うけど、体力にはけっこう自信のあった僕でさえ、死を意識するくらい、つらかった。もちろん、体力的な部分だけじゃなくて、高熱が数日間ずっと続くと「もうボクはこのまま回復しないんじゃないか」って、だんだん精神的にも弱くなってくる。感染したことで、仕事にも穴をあけちゃって、いろんな人に迷惑をかけてしまったっていう申し訳なさもずっと感じているわけだしね。
今、考えてみても感染ルートもまったく分からない。あの頃は、仕事以外で全然人に会っていなかったし、感染対策だって、かなり気をつけていたって自信がある。それでも、感染してしまうんだから、ほんとやっかいだなって思う。