鈴木謙一(すずき・けんいち)/Faber Company取締役、グーグル公式ヘルプコミュニティのプロダクトエキスパート。「海外SEO情報ブログ」を運営(写真:本人提供)
鈴木謙一(すずき・けんいち)/Faber Company取締役、グーグル公式ヘルプコミュニティのプロダクトエキスパート。「海外SEO情報ブログ」を運営(写真:本人提供)

 ページビューを増やすには、グーグルの検索結果の1ページ目や2ページ目に表示されるのが一番の近道。できるだけ上位に表示させるべく、大企業もSEOの施策を行っている。個人ブログにとって、グーグル検索の上位表示は狭き門だ。

「グーグルは最近E‐A‐Tという三つの基準により、検索上位に表示させるサイトを厳選しています。E=専門性(Expertise)、A=権威性(Authoritativeness)、T=信頼性(Trustworthiness)です。本名なし、顔写真なし、本人の経歴なしで書かれたブログは、内容が適切かどうかの見極めが難しいため、記事のテーマによってはグーグルにはじかれがちなのです。特にお金や健康に関するジャンルは厳格。検索ユーザーの人生を左右する記事に適当な内容は許さないというグーグルの姿勢が表れています」

 人間が素直に信頼・共感できる情報が上位表示されるよう、グーグルの検索アルゴリズムも賢くなっているのだ。

「小手先のSEOは通用しません。人に役立つ情報、喜んでもらえる内容のサイトを愚直に作ることが、実は成功への最短コースです」

(ジャーナリスト・安住拓哉、編集部・中島晶子)

AERA 2021年12月27日号より抜粋

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