もう泣き寝入りはしない…タレント本人の反論で変わる芸能マスコミのあり方

　2021年12月26日放送の「ワイドナショー」（フジテレビ系）で、MCの松本人志とゲスト出演した中居正広が芸能人に関する報道のあり方に苦言を呈する場面があった。2021年のニュースを振り返るという内容だったが、昨今の週刊誌の報道に対し、芸能人本人がSNSやブログで反論・否定するケースが相次いだことを取り上げたのだ。中居は報道が若手タレントに与える悪影響を危惧し「いろんなプロダクションの人が一個になって、距離感を決めないと」と語った。

【写真】子どもを撮影した写真週刊誌に対して“警告”をした人気ミュージシャンはこの人

　この話題の発端となったのは、女優・水川あさみのインスタグラムへの書き込みだろう。2021年10月、女性週刊誌が水川と戸田恵梨香の“不仲”について報じた直後、「芸能人が嘘をつくと怒られるのに週刊誌が嘘をつくと怒られないのはなぜですか？」と投稿。「数々の悪意ある記事。事実無根だと言っても強行突破で発売され、その後の追い記事にもかなり目に余るものがあります」とと反論したのだ。一方の戸田も同日「どれだけの人を巻き込んだら気が済むのだろう　どれだけの人を傷つけたら気が済むのだろう」とインスタグラムで憤りをあらわにした。

「水川さんは不仲報道のほかにも、夫の窪田正孝さんに関する報道、また『高城剛氏の影響を受けて陰謀論にハマっている』という週刊誌報道もあり、事実でないことが連続して報じられたことに怒り心頭だったのでしょう。これには世論も同情的で、とくに若者の間では芸能人報道のあり方に疑問の声が上がっています。週刊誌報道をめぐっては、最近では格闘家の朝倉未来選手が母親に写真週刊誌の記者が突撃取材したことに激怒し、SNS上で法的措置をとると表明しました。また、福山雅治さんも自身の子どもが写真週刊誌に掲載されたことに対して、ラジオで問題提起したことがあります。芸能人が報道に対して個人的にSNS上で反論していくことは珍しくなくなりました」（週刊誌の芸能担当記者）

　タレント本人ではないが、2021年7月には女性週刊誌で熱愛疑惑が報じられた有村架純の所属事務所がツイッターで即否定して法的措置を取ると宣言したことあった。あるネットメディアの編集長は背景をこう解説する。