「Cry out」では炎が上がり、会場が名実ともに熱につつまれた
「Cry out」では炎が上がり、会場が名実ともに熱につつまれた
この記事の写真をすべて見る

 2020年1月のCDデビュー以来、次々とミリオンセールスや記録を達成し、破竹の快進撃を続けるSnow Man。12月26日に全国7都市32公演を終えたライブツアー「Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania」は、デビューからじつに625日、1年9カ月にして初の、有観客ライブとなった。昨年コロナウイルス感染の影響で出場辞退を余儀なくされた紅白歌合戦への、改めての“初”出場を記念して、「Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania」のレポートをお届けする。(以下ネタバレを含みます。ご注意ください)

【別カット】登場からヤラレタ…立ち姿からカッコいいSnow Man

*    *  *
 The time has come――まさに、「時は来た」。ラウールのこの台詞で始まるデビュー曲「D.D.」を、ライブツアーのオープニングに持ってきた理由は、佐久間大介が中盤のMCで口にした言葉に集約されているのではなかろうか。

「デビューしてから、ライブでご一緒することがなかなかできなかったから」、「ひさびさ、てか、初めて言いたいね。Snow Man、デビューしました!」

 2020年1月22日のCDデビュー直後に感染拡大した新型コロナウイルスの影響で、同3月から予定されていた海外公演を含むツアー「Snow Man ASIA TOUR 2D.2D. 」はすべて中止。同10月に改めて開催されたものの、無観客・オンライン配信のみという異例のデビューコンサートとなった。

 そして2021今年10月8日、ようやく迎えた有観客での「Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania」初日。9人の全身からは、ファンを前にライブができる喜びが爆発的に放たれていた。

「どうも! Snow Manでーす!」と揃って挨拶した直後、深澤辰哉が「俺、これできたー!」と感慨深げに叫べば、阿部亮平が「みんなー! 本物だよー!」と手を大きく振り、岩本照が「いやほんとに、お待たせしました!」と頭を下げる。まさに、ファンも、メンバーも、待ちに待った「時」だった。

次のページ