「結論」だけでなく「理由」を説明する
親の言葉は子どもの心の発達に大きな影響を与えます。中でも否定言葉には細心の注意が必要です。
しつけ目的で子どもの行動を制限しなければならない時は、「なぜダメなのか」を説明してあげてください。頭ごなしに「ダメ!」と言われても、子どもは理解できません。
自分の存在が「ダメ」だと否定されているように感じてしまうのです。
たとえば、病院で3歳児が騒いでいるとします。
こんな時は子どもと目線を合わせて(親がしゃがんで)「ここは具合の悪い人がお医者さんに診てもらう場所だよ。◯◯ちゃんがお腹痛くて苦しい時にまわりでお友だちが騒いでいたらどう思う?」などとやさしく質問してください。
相手が3歳児でも、きちんと言葉で説明することが大切です。
その際に要注意なのが、「ケナシ言葉」です。
冗談でも人前で「ウチの子バカだから」「この子はダメだから」「どうせ言ってもわからないから」などと絶対に言ってはいけません。
特に母親の「ケナシ言葉」は子どもの心にグサッと突き刺さります。
反対に、良い言葉はどれだけ人前で繰り返しても問題ありません。「◯◯ちゃんはいい子だね」「おりこうさんだね」「かわいいね」「えらいね」と、もっと言ってあげてください。
日頃から良い言葉を与えていると、おさえつけなくても、しつけはできるようになるのです。