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向こう1か月は、寒気の影響を受けにくく、気温は平年より高めに経過する見込みです。今シーズンの冬は大雪に見舞われた地域が多くなりましたが、春の訪れは例年より早いものになるかもしれません。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。

1週目(2月26日~3月4日) 気温はかなり高め! 雪解けが一気に進みそう

今日(24日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。明日(25日)からは気圧の谷の影響を受ける日もありますが、今のところ、この先の一週間は大雪や荒れた天気はなさそうです。太平洋側を中心に晴れ間の出る日もあり、この時期としてはまずまず穏やかに経過するでしょう。

気温は平年よりかなり高めで、特に今週末は最高気温が6度前後まで上がる所が多くなり、雪解けが一気に進みそうです。

道内では日本海側や太平洋側西部を中心に、平年と比べて積雪の多い地域が多くなっています。特に先日の大雪で、これまでに観測された最深積雪は石狩地方の千歳で123cm、恵庭島松で154cmと、観測史上最大の積雪となっている所もあります。

急に気温が上がると、これまでに積もった雪が緩み、落雪やなだれが起きやすくなります。落雪に巻き込まれないために、軒下は歩かない、雪庇のある所は特に注意するなど対策が必要です。

なお、道内でその年初めて10度以上の気温が観測されるのは、例年では2月24日頃となっています。この頃になると道内でも二桁の気温が観測される日が出始め、冬が終わりに近づいているのを実感できます。

2週目(3月5日~11日) 雪下ろし中の事故などにも注意

冬型の気圧配置は平年より弱く、日本海側では平年に比べて曇りや雨の日が少ないでしょう。太平洋側やオホーツク海側では晴れる日が多い見込みです。気温は平年並みで、1週目に比べると物足りなくなりそうですが、3月上旬にもなると最高気温は平年でもプラスの3度前後まで上がる所が多くなります。引き続き、落雪やなだれに注意するとともに、雪下ろし中の事故にも注意してください。

雪下ろしの際の注意点は、必ず2人以上で行う、はしごはしっかり固定する、ヘルメットをつける、などです。晴れている日は屋根が滑りやすく危険なため、できれば曇り空で、雪が固い午前中に行うのが良さそうです。

3~4週目(3月12日~25日) 桜も順調に生育しそう

引き続き、冬型の気圧配置は平年より弱く、高気圧に覆われやすいでしょう。太平洋側やオホーツク海側を中心に晴れる日が多くなり、気温は平年並みか高めに経過します。日差しの力も借りて、雪解けは順調に進んでいきそうです。

また、今日(24日)は第3回目となる桜開花予想が発表されました。

道内の3月から4月にかけての気温は平年並みか高めの予想で、花芽の生育は順調に進むと考えられ、桜の開花は平年より4日前後早い予想となっています。

主な都市の開花予想は、函館と札幌4月25日、室蘭5月2日、釧路5月10日です。