高橋有紀
■アエラ編集部ピックアップ
・“The Queen’s Speech” Ingrid Seward・著（Simon ＆ Schuster）
数々のスピーチやChristmas Broadcast（毎年放送されたクリスマスメッセージ。近年のものは王室の公式YouTubeでも見られる）などから女王の言葉をふんだんに引用し、背景とともに解説。
・“Our Rainbow Queen： A Tribute to Queen Elizabeth II and Her Colorful Wardrobe” Sali Hughes・著（Square Peg）
ワントーンで統一した装いがトレードマークだった女王。この本では赤、青、黄など色ごとに女王の装いを集めて紹介。1ページに1枚の写真が掲載され、ページをめくるたびにカラフルで素敵な女王に会える。
・“The Other Side of the Coin： The Queen, the Dresser and the Wardrobe” Angela Kelly・著（HarperCollins）
側近スタイリストとして25年以上女王に仕えた著者。女王が靴擦れしないように靴ならしするのも彼女の役目だったとか。タイトルの「コインの裏側」が示す通り、著者だけが知る女王の素顔が描かれる。
・“The Palace Papers： Inside the House of Windsor― the Truth and the Turmoil” Tina Brown・著（Crown）
雑誌「VanityFair」の元編集長で07年に刊行した『ダイアナ クロニクル』が話題となった著者が王室の最新内部事情を描き出す。500ページ超えだが中毒的な読みやすさが人気。ニューヨーク・タイムズベストセラー。
・“All the Queen’s Corgis： The Story of Elizabeth II ＆ Her Most Faithful Companions” Penny Junor・著（Hodder ＆ Stoughton）
大のコーギー犬好きとして知られる女王。最後の愛犬となったMuickとSandyは葬儀にも参列した（その後アンドリュー王子らが引き取った）。女王とコーギー犬との関係を大まじめに紐解いていく一冊。
（編集部・高橋有紀）
※AERA 2022年10月24日号
沖昌之
ラリー遠田
小島よしお
